シリーズ3回目では、
「コンセプト設計に欠かせないリサーチ項目」
について詳細に解説をしていきます。
前回の記事では、
「自分の強みをビジネスアイデアにする考え方」について
かなりざっくり解説しました。
要約すると、
①自分の「強み」で提供(貢献)できることを見つける。
②自分と似たことをやっている人をリサーチする。
③リサーチした内容から自分が提供することを言語化する。
③SNSなどで発信をしてみる。
基本この内容だけでも、
自分のビジネスのアウトラインを作ることは可能です。
ただ、コンセプトをつくることにおいては
前回の記事だけだと足りないことが
多々あります。
なので、
今回から数回に分けて「錬金思考」に
必須な項目を詳細解説していこうと思います。
似た商品でもそれぞれ価値が生み出せる理由
世の中にあるビジネスや商品って
似たような商品で溢れてるから、
自分が入る余地なんてないんじゃない?と
軽く絶望しちゃった人もいると思います。
だけど、どんなに似た商品でも
他にはない「価値」が存在します。
ようは、
ちゃんと差別化されてたうえで
世の中に出ているということです。
差別化ってワードはよく聞きますし、
実際、自分でビジネスをやろうとする人の
最初の大きな壁だと思います。
「どんな発信をしたらいいか分からない」
「どんなコンテンツを作ればいいか分からない」
「自分でも売れるものが分からない」
今更参入したって、
差がつけられない。。。。(泣)
でも、後発組で成功している人を見たら
やっぱできるんじゃない?って気もするから
*唯一無二のコンテンツ作成術
*凡人でも勝てるマーケ戦略
みたいなワードを見て
ついポチってしたくなるんですよね〜。
私もよくやってたのでわかります。
こういう悩みを抱えてる人には
大変申し訳ないんですが。。。
差別化とかオリジナリティって、
頭の中で解決したり、知識でなんとかしようと
あがいたところで、
“悩みの底なし沼”に
はまってしまうだけなんですよね。
まあ、悩む意味がないんですよ。
(悩む気持ちはわかりますが笑)
でもこう思う人もいるでしょう。
やるからには特別なことをしたい。
自分だけにしかできないことをしたい。
それが人情ってもんじゃないか!!と。
悩んで何が悪いんだ!!と。
今回、そんなふうに悩む方へ、
ひとつ提案を持ってきました。
結論から言うと、
「差別化の考え方を一旦リセットする」
と言う考え方です。
他の人と違うことをしなくちゃいけない!
ではなくて、
“他の人が見ていないところを見つける”
これが差別化の作り方であるという
基本に立ち返ってみません?ということ。
結局、
これから自分でビジネスをやる人も。
リブランディングしたい人も。
やることって一緒です。
初学者・中級者だからとか。
一切関係ないですし、
むしろ、これから参入を考えている
後発組の方が有利を取れます。
才能・スキル・年齢・職歴・学歴・資格。
そんなものがなくても
十分勝ち筋を作れます。
一回実践して、
差別化の作り方が分かったら、
コンセプトもコンテンツも発信も
アイデアがどんどん湧いてくるので
ネタ切れの心配もないです。
ただし。。。
すごい地味です。派手さはありません笑
だけど効果は抜群です。
やれば、結果に繋げられます。
ぜひ、この記事を最後まで読んで
学んでいってくださいね。
差別化の考え方をリセットする方法
まずは、「差別化」の考え方を
リセットしていきましょう。
冒頭でもお話しした通り、
差別化って特別なものではないです。
「誰もやってないことをしなければいけない」
「唯一無二の輝くものを作らないと!!」
と、息巻いたところで
頭痛がするだけなのでやめましょう笑
そもそも論なのですが。。。
あなたはなんで差別化をしないといけないって
思ってるんでしょうか?
少しだけ考えてみてください。
「自分の商品を選んでもらうため」
と考えた方が大半ですよね、おそらく。
じゃあ、誰に選んでもらうんでしょうか?
。。。。。。。。
あなたの「お客さん」ですよね。
じゃあ、
あなたの情報が他とは違う!と思わせる相手って
「あなたのお客さんだけ」で良くないですか???
差別化と言っても
考え方はすごくシンプルなんです。
あなたのお客さんにとって、
「この商品は他とは違うな」
「この人の発信は一味違うな」
って思われたらそれでOKなんです。
人間ってものすごく欲深いから、
常にコレだ!!ってものを探してるんです。
あなたも経験あると思いますが、
「もうちょっとこうだったらなあ」
「ここが惜しいんだよなあ」って
納得の一歩手前まで来ていることありませんか?
つまり、これが差別化をつくる
大切なポイントになってきます。
あなたのライバルとなる人やサービスが
カバーできていない部分を
自分の商品やサービスで補えば、
それだけで”特別なもの”になるんですよね。
勝ち筋を見つける「リサーチ5箇条」
「差別化の正体」が、
“ライバルがカバーしきれていない部分を見つけることだ”
と分かれば、やることはシンプルです。
どこに拾いきれていないニーズがあるのか?
これを見つけにいきましょう。
俗に、市場リサーチという言い方をします。
(覚えなくて良いですが)
次の5つの項目について、調べていくといいです。
【リサーチ5箇条】
・ニーズ:どんな欲を満たせるものなのか
・ベネフィット:ニーズを満たした先にある未来
・競合:似た人はどんな発信をしているのか
・顧客:あなたの商品が欲しい人はどんな人か
・理念:なんでそのコンセプトなのか
このリサーチをやると、
タイトル通り
自分の戦い方が見えるようになります。
最初は少し難しいとは思うんですが、
ひとつひとつ解説していきますので、
諦めずに最後までついてきてください。
1.ニーズ
ニーズとは、
ものすごく簡単にいうと
「〇〇したいなあ」「〇〇になったらいいのになあ」
みたいな
願望だったり、欲望だったりを指します。
(厳密には少し違いますが)
たとえば
「食事することは、ただの栄養補給だ!」
「健康な体をつくるための作業だ!」
と、思っている人がいたとしましょう。
(私のことです笑)
この人が考えていることって
おそらく、
「食事に時間をかけたくない」
「でも健康を維持したい」
容易に想像がつくと思います。
これを叶える一つの手段(ウォンツ)として、
・栄養が手軽にとれるプロテインバー
・10秒でチャージできるゼリードリンク
存在するんですよね。
私のニーズを叶えてくれるプロテインバー。
私も毎日買っています。
どんな商品をつくるにせよ
コンセプトを考えるにせよ、
求められるニーズがあるのかどうか?
ここが最初の出発点になります。
なのでまず最初に、
「ニーズリサーチ」を経て
あなたの考えるコンセプトが
どんな悩みや欲望を叶えてあげられるかを
調べていきましょう。
ニーズを調べる時は、
①自分がやりたいと思っていることと
似た内容を提供している人・サービスを調べる。
②調べたニーズについて自分が考えるサービスは
満たすことができるのかを考える。
この2つの工程を実践してみてください。
参考までに、私がよく使う質問フレーズを
載せておきます。
2.ベネフィット
ベネフィットとは、
ニーズを埋められたあとの未来を指します。
聞いたことがあるかもしれませんが、
人がモノを買おうとする理由は、
買った先に「期待する未来」を視たときです。
私はもともとメイクなんてものに
全く興味はなかったのですが、
ある動画を見て、
「メイクしないとブスって思われる!」
「仕事できなさそうって思われる!」
という嫌な未来と、
「顔にあうメイクをしたらこっそり
褒められるかも」という淡い期待。
この両方を想像してしまったんです。
それなりにお金はかかりましたが、
メイク道具を一式揃えました。。。
メイクが自分にもたらすものを
想像したからこそ、
お金を投資してでも買うべきだと
思わされたってことですね。
この一例の通り、
何かのキッカケ(動画・広告など)を見て、
「こんなふうになるのは嫌だ!!」
「こんなふうになりたい!!」
と、何かしらの未来を想像すると
人はそれを回避・あるいは達成するために商品を買います。
だから、あなたが発信しようとしている
商品やサービスでも、
「買ったらこうなれるよ」
「買わないとこうなっちゃうよ」
といった”未来”をしっかり伝えて
あげる必要があります。
そのために、
ニーズリサーチと同じように
①自分と似たサービスのベネフィットを調べる。
②あなたのサービスが叶えられるベネフィットを考える。
この2工程を実践していきましょう。
3.競合調査
自分のサービスがそもそも市場に必要と
されるものなのかを見定めるために
ニーズとベネフィットを
洗い出していきました。
ここからは、差別化要素を見出していく
リサーチを実践していきましょう。
差別化とは冒頭でも言ったとおり、
「お客さんにとって特別感を出すため」に
考えていくものになります。
なので、
自分と似たジャンルにいる人たちを調べ、
その人たちがやっていないことを
提供できるようにしていきましょう。
ライバルを調べる時には、
「ここが足りてないな〜」と不足している部分を
探すだけでなく、
「ここ参考になるじゃん!アイデアもらった!」と
良いところもたくさん見つけてください。
良いところ・悪いところの両方を見て
自分のお客さんを救えるものを作っていきましょう。
4.顧客調査
顧客調査では、
あなたの商品が欲しい人などんな人?を
決めていくリサーチになります。
当たり前のことにはなりますが、
商品はつくればOKということではなく
「欲しいと思う人の手に届ける」までを
考えないと意味がありません。
届ける=動線を組むなんて言い方をしますが
動線とは「お客さんが悩みを解決する道」です。
つまり、
「誰」がその商品を欲するのかを
ちゃんと決めていないと動線って組めません。
だから、自分の商品を必要とする人を
しっかり設計する必要があるんです。
ここで決める顧客像は
「仮想のお客さん」となりますが、
“実在する人”として作り込んでください。
作り物だからと甘い考えだと
以降の発信やプロモーションが
ハマらなくなるのでしっかり作ってください。
5.理念
「こんなところにニーズあるんだ」
「こんな商品を提供できそうだな」
など発見がたくさんあったと思いますし
差別化できる要素は見つかっているはずです。
最後のリサーチ項目は、
調べてきたものをじっくり眺めてみて、
答えを出して欲しいと思います。
「あなたはなぜ、それを発信しようと思ったのか」
あなたがやらないといけない理由、
商品やサービスを提供した先につくりたい世界。
「あなたの想い」を考えてください。
結局、あなたが提供できるベネフィットや
埋められるニーズが行き着くところは、
「あなたの理念」なんです。
*こんなことを実現したい
*こんな人を救いたい
*こんな仲間を増やしたい
これをちゃんと発信できるから
他の人とは違うものが作れます。
リサーチの集大成として
考えてみてください。
コンセプトをまとめてみよう
これまでの調査で調べた内容を見て、
あなたのコンセプトを固めていきましょう。
お疲れ様でした。
以上が、コンセプト設計のときに
やっていくリサーチとなります。
基本このやり方は変わらないので
新しい商品を作る時や
ブランドを見直したい時にも
使ってみてください。
まとめ
本日は、勝ち筋をつくるための
リサーチ5か条について解説をしました。
さいごに記事の内容を
まとめていきましょう。
差別化とは
*「拾えていないニーズに気づいて、埋める」こと。
*あなたの顧客にとって「特別感」があればOK。
*生み出すためには「リサーチ」するしかない。
結論
「差別化したいなら、まずは周りを見よ」
何度も言いますが、
差別化って決して無理ゲーじゃないし
やり方や内容がほぼ決まっているものなので
ほんと、誰にでもできるものです。
いろんな角度から調べることで、
自分の発信を届けなければいけない人や
戦っていける場所が見えてきます。
「気づき」で得たものが
差別化につながっていきます。
ただ、やり方を知らないとか
やる気がないとか
そういうことで差がついちゃうだけです。
ほかの人がやっていない・スルーしているところを
見つけて自分のアイデアで解決していく。
これが本来の差別化の考え方といえるでしょう。
差別化したいと思っているけど、
何をどう調べたら良いか分からない人は、
今回紹介した5か条を実践してみてください。
必ず、あなたが戦って行ける場所や
勝てる道筋が見えてくるはずです。
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